The King with Donkey Ears

ドラマ視聴素人の感想置き場。自分のために書いてます。

普通の一日

今日は図書館に本を返しに行きました。
非常事態宣言を受け、ありとあらゆる図書館が臨時閉館してしまい、
そのなかで唯一開いている図書館です。

いつになったら、こんな生活は
終わるのでしょうかね。

元から私はあまり外で遊ぶタイプの人間ではありませんが、普段よく訪れている施設が
今のように閉じられるのは困ります。
図書館だったり、映画館もそうですね。
どちらもぺちゃくちゃと喋ったり
物を食べる施設ではないのだから、
感染のリスクは低いはずです。
そういったところは考慮してほしいものですね。



名曲のカバーは往々にして
本家を超えられないのが定説ですが、
それでも、本家より聞いてしまうカバー、というのも私の中には存在します。

宇多田ヒカル氏の『I LOVE YOU』(オリジナルは尾崎豊さん)は、
かすれ気味の彼女の歌声が
楽曲の切なさをより引き立てています。

同じく宇多田ヒカル氏の『少年時代』(オリジナルは井上陽水氏)も出色。
陽水氏のは、大人になった男性が
少年時代を回想するようなそんな穏やかさに包まれていますが、
彼女の歌声で聞くと、少年時代が近くに感じます。

槇原敬之氏の『空と君のあいだに』(オリジナルは中島みゆきさん)も素晴らしい。

原曲だと力強く清濁併せ呑み、文字通り
「君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる」という強く重い決意を感じられます。

槇原敬之さんの歌声で聞くと、
少年が少し背伸びしている、少し青臭い
「君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる」と聞こえます。
また、少し哀愁や切なさも感じられるようになっていて、こちらのバージョンも大好きです。



夏川りみさんの『君よ八月に熱くなれ』も、私の中ではベストです。
夏川りみさんの歌声は変なひねりも濁りもない
真っ直ぐさで、聞いていて心が洗われます。
原曲は男性だったと思いますが、
私は夏川りみさんの真っすぐで澄み切った歌声がこの歌のひたむきさをより引き立てていると思うのです。


草野マサムネ氏の『いざゆけ若鷹軍団』も好きです。
彼が歌うと、どんな歌もスピッツの歌のように聞こえるのがすごい。
彼の歌声で、夕焼けの中飛び立っていく鷹たちの姿が脳裏に浮かびますからね。
(コメント欄にあった秀逸コメントをやや盗作しました。)
草野さんの歌声の表現力は凄まじい。
木綿のハンカチーフ』(オリジナルは太田裕美さん)やTHE YELLOW MONKEYの吉井さんとコラボレーションした『大都会』(原曲はクリスタルキング)も必聴です。
スピッツとしてリリースした『タイムトラベル』(原曲は原田真二さん)もぜひ聞いてもらいたいですね。


稲葉浩志さんがリリースした『勝手にしやがれ』(オリジナルは沢田研二さん)も印象に残っています。
2003年秋に放送されたドラマ『あなたの隣に誰かいる』の挿入歌として使用されていたため、ご存知の方も多いかもしれません。

原曲版のモテ男のような気だるげな雰囲気とか、強がっている男の哀愁は感じませんが(沢田研二さんの歌声の深み故のものですね)

ロック調に編曲していることで、
稲葉さんの歌声を最大限に生かした名曲となっています。
これはこれでいいのです。


平原綾香さんの『いのちの名前』も良い。
原曲は『いつも何度でも』と同じ木村弓さんなのですが、
私は平原綾香さんの伸びやかな弦のような歌声で奏でる『いのちの名前』が好きです。
木村弓さんの歌声はどこかふわふわとした雲の上のような幻想的な声だと思います。
平原綾香さんは、どこか夜明け前の張り詰めた雰囲気があり、『いのちの名前』を聞くなら私は後者を選びますね。