The King with Donkey Ears

ドラマ視聴素人の感想置き場。自分のために書いてます。

ずっとあなたが好きだった 最終話

冬彦さん自身が警察に連絡し、「これで楽になれる、君も、僕も…」
泣きながら美和を抱きしめるの見てて、
もうすでに視聴者のワタシはウルウルしていました。


そして、冬彦さん母に父と共に会いに行ったときに
「…あの子、美和さんのことが本当に好きだったのよ。ずっと前から…」
と嗚咽する冬彦さん母。
はよ言えやそういうことは
その発言に少し引っかかりを覚えた美和は、
留置所にいる冬彦さんに面会しに行った際に聞きます。
冬彦さん、私のこと
出会う前から知ってたの?と。

すっかり憑き物が落ちたような顔になった冬彦さんは、
真実を語り始めるのです。





あぁ、知ってたよ。
ずっと前から好きだった。
だからお見合いで会ったとき
とても嬉しかった。
僕たちは幼い頃に会ったことがある。
君は覚えてないだろうけど。
子供の頃、君のお父さんがやっている和菓子屋に行ったとき君を見た。
とても可愛かったなあ。
美和は僕の初恋の人なんだ。
だからずっと忘れられなくて…。
なんだかずっと好きで…。


驚いた美和は
どうして言ってくれなかったの?
と問いかけます。

それに対して、冬彦さんは涙ぐみながら


…だって、言えば
君と大岩のことを認めることになるからね。
(自嘲気味の苦笑)…初恋は、忘れられないね。



って…。
おお…おお…もう…。
なんて、なんて切なく悲しい展開なんや…。

おれっち、もう悲しくて見ちゃおれんかった。
ずっと葛藤していたであろう
冬彦さんの気持ちを理解しようとしたら、
辛すぎて見ちゃおれんかったわ。


なんて悲しい話なんだろう。
これが予想外の冬彦さん人気で
急遽脚本書き換えた展開とは思えんよ。

佐野史郎さんの熱演に支えられた部分は
多々あるが、それでもすごいよ。
その分大岩の人物造形は蔑ろにされたけど


僕は子どもの頃から勉強ばかりして、
友だちが全然いなくて…。
でも、ちょうちょが好きだった。蝶の標本が。
会社では、仕事の相手は
いつもコンピュータだ。
いつの間にか僕は、ヒトとモノの区別が
つかなくなったのかもしれないね。
美和のこともモノのように
愛していたのかもしれない。
ごめんね…。


なんで、なんでその素直さを
もっと早く美和にさらけ出さないんだよ〜!

そしたら、二人の結末は違ったものになったかもしれないのに、ウウッ(泣)

人の愛し方を知らなかった冬彦さんだけど、
自分といたら美和は幸せじゃない、と理解した。
最後の最後に、美和の幸せのために自分を犠牲にした。
そして、美和の幸せだけを祈った。

それも立派な愛情だよ、と、
冬彦さんに言ってあげたいよ…。

悲しいよ冬彦さん…(涙)


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この面会のシーンこそが、
このドラマの本質であり、ピークやったなぁ。
佐野史郎さんの演技が、
とにかく素晴らしかった!


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狂気そのものだった冬彦さんが、
あそこまですっきりした顔になって、
でも悲しそうで、美和への慈愛に満ちていて。

あぁ〜、つれぇなぁ。つれぇ展開だよ…。(泣)



その後、美和と大岩は結婚、
律子は海外に行き物語は終わり。
冬彦さん息子は、冬彦さんのようなメガネをかけてて、似てて笑いました。
(本来の本編への感想少なっ)




はぁーーー!
全部見たぞーー!
冬彦さん全部見終わったよ、あなたの勇姿!

やっぱり印象に残るのは
あなたの存在だったわー!
当時評判になるのも納得でした!!



あと、個人的には律子の幸せを祈ってます。
もっといい男がいるさー!