今週は、民ちゃんの駆け落ち事件に始まり、
あぐりにとっての最愛の人がエイスケさんになるまでの過程がとても丁寧に描かれていました。
また、エイスケさんの人となりも更に判明。
あぐりの学校に乗り込んで
「あぐりは僕の大切な妻です、最愛の妻です!」と宣言してウインクして去っていくシーンは
超かっこよかったね!
あぐりの「エイスケさん、乗せて!」も
声色が恋する女の子で可愛かったし
それに対してのエイスケさんの返答
「どうぞ」もかっこよかった!
二人の笑顔での自転車二人乗りシーンとか、爽やかすぎて、尊すぎて、
もうここで最終回でいいんじゃね!?
と思った。
まあ今後も見るけどぉ。
世津子さん(草笛光子さん)という
東京でのお世話役、
かつては父の健太郎の恋人だった方が
御大との会話の中で
健太郎が夢を諦めて望月組を継いだ(=籠の中の鳥になった)という過去を明らかにしていて、
世津子さんは、エイスケには御大のようになってほしくないんだなあ、と見て取れました。
駅を発つ際にエイスケさんを引き寄せ
「貴方、このままじゃだめになるわ」の発言はそのことを指しているのでしょう。
エイスケさんもまた、
文士としての成功と自由を
何よりも求めている人で。
御大の仮病に気づいたあと
置き手紙で「東京に帰ります」と書き残し
東京に行ってしまったのも、
あぐりの言うとおり、仮病に怒ったからではなく、このままだと籠の中の鳥で一生を終えてしまうことに気づいたからなんだろうな。
この短期間で、そこまでエイスケさんのことを理解するあぐりを微笑ましく思う一方、
そんなあぐりに冷たくあたるお義母さんとか、
偽善者には私の心の痛みなんかわからん!
とあぐりに言い放った民ちゃんとか、
なんか、見てて辛かったわ。
多分二人とも、あぐりに本気で言ってるわけじゃないと思うんだけど、
自分の心の痛みから目を背けるには
あぐりに八つ当たるしかないんだろうな。
でも、エイスケさんに置いて行かれたことで
結果的にあぐりは民ちゃんと同じ立場になったわけで、仲直りフラグではないでしょうか。
エイスケさんが東京に行ってしまった直後の関東大震災。
世津子さんからの電報
エイスケ ゼツボウ
カクゴサレタシ
……まあ、見てるこちらは
吉行和子さんのことを知ってるので、
死ぬわけねえやと思いながら見てました。
多分当時の視聴者も
同じ気持ちで見てただろうし、
制作サイドもエイスケさんの生死どうのでこの段階では釣るつもりもないでしょうね。
惣吉さんじゃねんだから!
15話、16話のアンジャッシュコントみたいなのは、なかなか面白くて秀逸だったなあ。
ふざけてなくて真面目なのに、ものおかしい。
ピンとくるお義母さん、磯部を半ば脅しにかかるお義母さん、御大にイヤミ爆撃のお義母さん。
相当の手練だぜ。
口のかたい(やわやわ)磯部(山本晋也監督)の狼狽、
顔はコワモテだが心優しい妻五郎(苅谷俊介)さんなど、脇のキャラもたってます。
次回予告担当は勇造!
一応エイスケさんの生死がかかってるのに
ノリが明るすぎるぞ勇造!!
まあ生きてるの分かってんだけどさ。
そして来週から燐太郎さん(野村宏伸さん)登場!
意外と早かったな!
ユルく明るくのほほんとしたドラマだけど、
苳子に絡まれてプンプンしているあぐりを木の上で慰めるエイスケさんとか、
いたたまれず実家に帰ってきたあぐりを
優しく出迎えるあぐりママとか、
そういう何気ないあたたかさが、
好きなんだよなあ。