The King with Donkey Ears

ドラマ視聴素人の感想置き場。自分のために書いてます。

あぐり 第二十二週

今週は、色々な人の夢が動き出した週でした。

森さん、チェリー先生、平山先生、世津子さん、燐太郎さん、山神先生との再会もありましたね。

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まず、何が泣けたって、
お義母さまとの別れの場面よ!!!!!!


肝臓を悪くしてお義母さまが床に伏しがちになった、って時点で「あっ…」と思ったよおれ!


案の定、あぐりはチェリー先生から山梨に
美容師養成学校?の講師の誘いの手紙が来ても断りの手紙を送るし。





でもなぁ、あぐりなら断るよね、
って思いましたよ。
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あぐりはお義母さまのことが大好きで、
これまで実の母よりも長い時間を共に過ごしてきたんだもんね。
美容師になれたのも、お義母さまの後押しがあってこそだったし。

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そんなお義母さまが病気で伏せっているのに、
自分の夢を優先なんてできる人じゃないよね。

そこは、とめさんや淳之介に何と言われても
あぐりは頑なでした。



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そんなあぐりの背中を押したのが、
他の誰でもないお義母さま、っていうのが
すごく良かったよな…ウウッ


御大をわざわざ呼んでさ、
自分が岡山に帰れば
あぐりは夢を追えるようになるとのはからいよ。
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これからは自分のことだけを
考えて生きてくれ…と言う御大や
お義母さまの優しさが見ていて沁みました。


どんだけ…どんだけ良い姑舅なのよ!!!!


それでもあぐりは頑なで、
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お義母さまのそばにいたい、東京になんて行きたくありません!
と駄々をこねるんすよね。
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思わずお義母さまに抱きつく場面は、
涙腺がゆるみました。秒で。


こんな…こんな仲の良い嫁姑いる!?いる!?where!?



あぐりは、以前東京に出たての際に
お隣のおばあちゃんとお嫁さんのような
ポンポン言いたいことを言い合う関係に憧れる、と言っていましたが、

それとはまたタイプが違うけど、
十分言いたいことを言い合える、お互いを思いあえる嫁姑になったと思いますよ…ウウッ



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月明かりの下で、望月家にお嫁に行くことになったときの話も良かった。
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結婚相手がエイスケさんだと知ってたら
お嫁に行かなかった(唐突にdisられるエイスケさん笑う)と言いつつ、

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初めてお義母さまに会ったとき
生まれて初めて「かわいいお嬢さんじゃな」と
褒めてもらった事が嬉しくて嬉しくて、

あの人がお義母さまなら
お嫁に行っても良いかなと思った、

と言うあぐりに、これまでの年月の長さを感じてこれまたウルウル。
こういうのは半年間の長丁場だからこそですよねぇ。
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あぐりは、いつまでも
あの時のあぐりでおってな…


と言うお義母さまにこれまたウルウル。
泣いてばっかりやん。

いやでもこれ泣けるやん…。



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そして、別れの日。
あぐりの襟を正しながら、
「幸せになるんですよ」

少しキリッとした言い方で
あぐりにエールを送るお義母さまに、
もう見てるこっちは号泣。
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トラックの荷台に乗って御大とともに
ドナドナされていく山梨を去っていくお義母さまの姿バックに、
お義母さま死亡のナレーション……ウウウウッ!!




もう、ここで最終回で
いいんじゃないかなって
(ダメだろ)




なんか、そう思うぐらい
お義母さまとあぐりが共に過ごした日々に
思いを馳せて、感情移入して見ちゃいました。


演じられている星由里子さんと田中美里さんも
また、お義母さまとあぐりのように、
とても良い関係だったんだろうなと思います。
そういうのは、滲み出て来るよねえ…。


エイスケさんロスもあるけど、
お義母さまロスもあるわこれ…。
幽霊や回想で出まくってくれてもいいんやで





そんなロスなど知ったこっちゃねえぞ、
とばかりに東京編再びスタート。


平山先生との再会もまた、
名場面の一つだと思います。


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この台詞はなるほどー!と思ったのよ。
確かに、美容院は自分の時間で、
自分のためだけの時間だよね。
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あぐりの美容院は平山先生にとって
居心地が良いってのもわかる。
だって実家だもん


客に優先順位をつけず、
偉ぶってもないし気取ってもいないしね。

そして、エイスケの件も
当然知っているであろう平山先生が、
あぐりの器のデカさや素直な人柄に
好感を持っても不思議ではありません。




つーかリアル和子、
思ったより出演シーン多いな!?
あたいてっきり1話限りの友情出演とかだと思ってたのに、わりと重要な役だな!?

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リアル和子が母親あぐりを励ます。
もうなんか、これだけで
胸いっぱいになれるよねぃ…。

関係者が存命だから、そしてドラマが素晴らしいからこそ出来ることですね。






そして、山神先生との再会も
心打たれる場面でした。
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かつて山神先生から譲り受けた辞書を
淳之介が愛用しているのに「おっ」となりましたよね。
校長先生の名前が達筆で書かれてあるのに気づかないのかよ淳之介!!

自信がなくて美容院再建に消極的になっているあぐりを励ます姿も良かったっすよね。

望月あぐりさん!
もう一度あのころを思い出しなさい。
自分が正しいと思ったら、
一途に前へ進んでいたころを思い出しなさい。
あなたはそうやって今までいくつもの困難を乗り越えてきたのよ。
(中略)
だから、自分の思ったとおりに生きなさい。

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この場面、なんかグッと来ちゃったよなぁ〜!
山神先生から背中を押されるなんて
想像してなかったからさぁ。

学校で問題にされるレベルの
淳之介の女癖に感謝だね(!?)



そして、誰かに背中を押されたのは
あぐりだけじゃなくて世津子さんも同じでした。
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戦前の華やかでおしゃれだった
世津子さんからの変貌がすごーい!
それだけでどんな苦労をしてきたのかが察することができる、草笛さんすごーい!

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上海での苦い戦争体験と、エイスケさんの死への罪悪感ですっかり老け込んでしまって、
燐太郎さんがまたあのときのように若い文士を育ててくれ、と頼んでも固辞。


それでも、森さんの
世津ちゃんは何も変わってないよ、
という言葉を信じて、
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あぐりは世津子さんに淳之介が魂を燃やして書いた原稿を見せるんすよね。
眼鏡をかけた世津子さん、サリバン先生みたいやね!!

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世津子さんが瞳を潤ませながら
「エイスケ…」と呟く…。



なんか、これだけで少しグッと来てしまったのは、
やっぱり草笛光子さんの比類なき表現力のおかげだなあと思うわ。

演出とか控えめで大げさなところがないのに、
世津子さんの閉ざされた小説への熱い心が
開いたのが感じ取れたもんね!


なんつーか、やっぱり朝ドラは、
ベテランや大御所でガッチリ固めるのは
必要だと思うわね。
説得力がちげぇもんな〜。

そのベテランってのが、
今不足しているのかもしれないけど。

だって、この頃の名取裕子さんとか
まだ40ちょいだもんな。
それなのになにあの大御所感!?

今は、みんな若々しいもんなあ。
それはいいことでもあり、悪いことでもある。ううむ、難しいね。



森さんもね、今週は
結構真面目めなポジションで、

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ああ、この人は真理を全て知りながら
人間たちの世を天上から眺めている
妖精とか天使のポジションなんだな、
と思いました。

森本レオさんのあの声がそう思わせるのかな?
説得力あるよねぇ言葉の一つ一つに。


今週は、淳之介にタカりつつ(笑)
あぐりやエイスケさんや、
盟友である世津子さんのことを思い、
その決断を理解し、慈しんでいるのがよく分かりました。


森さんのモデルとなった辻潤氏は終戦前に亡くなっているんですけど、
お義母さまと共に、設定を改変して
大正解でしたね。


あぐり、エイスケ、森さんの生き様は、
このドラマの世界観そのものじゃないかなあと思います。

自由と夢。どれも極限まで追い求めるのは
実は難しいことですよね。
自分の生きたいように生きる。
これが何と困難なことか…。
だからこそ、あぐりやエイスケの自由さが
見ていて気持ちいいし、
登場人物たちも二人を愛したのだと思います。

本当に、奥深いドラマだよなぁ…。

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次回予告担当は南くん!
何その格好!!!
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来週はDV受けてる諒子ちゃん、
サザエさんヘアの沢子ちゃん、
すっかり立派になった民ちゃんなど
本当にいろんなことがありそうですね。

あぐり』って、次から次へと
エピソードぽんぽんぽんと繋いでいって、
そのどれも面白いからすごいよな〜。
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次回予告も各々のキャラが出ていていい!
またこういうのをやればいいのに!



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あ、そうそう、尚ちゃんの
のど自慢のくだりは、
当然のごとく爆笑しました(笑)
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終盤になってもすきあらばコントを挟んでくるその姿勢、素晴らしいと思います。