エイスケさんが東京に行ってしまったので、
今週分はエイスケさんの出番は少なめ。
第三週の感想でも書きましたけど、
吉行和子さんの存在を知っているので、
基本的に「死ぬわけねぇや」と思いながら見てました。それと同時に「赤マフさっさと出てこいやオラァッ!」とも。
それはそれとして、第四週「親の心」では
あぐりの妊娠発覚、民ちゃんとの和解、
御大やお義母さんのエイスケへの思い、
あぐりに母親としての自覚が芽生えて退学
エイスケとの再会など、盛りだくさんでした。
第四週では、あぐりママの
娘に対する鋭さやあたたかさが露わになりました。
ママ、ただの天然じゃなかった。
お義母さんとも探り合いのネゴシエーション交わしてて、この人ただもんじゃねえなと。
こういうのを可愛らしくふわふわ演じられるのは、松原智恵子さんならではですよねぇ。
何にせよ、動揺したお義母さんに冷たくあたられて(珍しく)傷ついたあぐりには、
深く染み込む母親の優しさでした。
また、東京へ行ってエイスケを探す&再開するイベントで、御大の「親の心」をも描写。
こういうの脚本上手いなぁ。
里見浩太朗さんも上手いし、
草笛光子さんも上手いし、
星由里子さんも上手い。
朝ドラはこういう大御所が
脇をしめるからこそ
新人ヒロインのフレッシュさが
味となって引き立つのよね。
それこそ朝ドラの醍醐味であったはずなのに近年ときたら…。
あっ、そういえば燐太郎さん(野村宏伸さん)も初登場。
『あぐり』の数少ない良心(!?)燐太郎さん。
優しい声色と真面目さが良いよね。
岡山へ帰ろうと駅で待つ御大に、
エイスケさんが御大について言っていたことを伝えるシーンはなんか泣けたよ。
ほんと、エイスケさん生きててよかった!
(関東大震災知らなかったってまじかよオイ!)
それと、妊娠中のあぐりが椅子に登って
窓を拭き始めたときには
「おいやめろばかっ」と思いました(笑)
考えてみたら妊娠してからは
木登り自粛してましたから、
ストレス溜まっていたんでしょうね〜。
結局、子供を丈夫に産むために退学。
髪型も三つ編みおさげから丸髷に。
このころはまだ休学制度とかなかったのかな?なかったんだろうな。
餞別に英語の辞書をくれる山神先生(山田邦子さん)が良い人でした。
まあ今後もちょろっと出てくるんだけどね。
そして、望月組にタカリにきた森さんの機転で、あぐりはエイスケに再会。
岡山まで来てるのに実家に帰らないエイスケに
「おいおいw」と思いましたが、
特に堪えてない、見送るときも
「エイスケさんがどんな生き方をしても構わないけど、赤ちゃんが生まれたら顔を見に帰ってきてください」と笑顔のあぐりを見て、
ああ、この二人はそういう関係なんだよね、
とほっこりとした気持ちになりました。
お互いを縛らない、価値観をむやみに押し付けない、ベタベタしない。流れに身を任せる。
良いよなあこの二人。
その人にはその人の生き方や考え方がある。
これがこのドラマ全体のテーマなんじゃないかな?と思います。
当たり前のことなんだけど、
それを完全に理解して他人に自分の価値観を押し付けない人は少ない。
そういった意味では、エイスケさんにとっては
あぐりは理想の嫁かもしれませんね。
あぁ、やっぱりあぐり良いなぁ。
コミカルさを軸に展開してるけど、
人のあたたかさとか、じんわりくる台詞とか展開とか、同時期に再放送している『ふたりっ子』とはまた違った趣があります。
そして、説教臭さがなく、しつこくない。
あくまで視聴者に判断を委ねるような、ふわっとした描写なんですよね。
だからそれを受信できない人には、
あぐりはあまりハマらないかもしれません。
次回予告担当は磯部!山本晋也監督!
ついに淳之介が誕生し、
話が本格的に動き始める週ですね。
はっきり言って、第四週までは
前座ですから(笑)
私は第五週第六週の展開が好きでね、
あぐりとエイスケが適度に狂ってて、
それでも信頼しあっていて、
良いなぁと思います。
だけど、令和の価値観で
物事を見る視聴者には、
なかなか受け入れがたい二人かも?
エイスケさんのアレとかアレとか、
絶対ボロクソに叩かれるだろうな、と(笑)
でも、あの二人にはそんな常人の尺度で見るのは野暮ってもの。
あぐりとエイスケさんには、あの二人にしかない世界観とルールがあるのですから。
今後もそんな二人を多く見ていきたいですね。