The King with Donkey Ears

ドラマ視聴素人の感想置き場。自分のために書いてます。

普通の一日

ダイエットを始めてから数週間がたった。
ダイエットと言っても大それたことはしていない。
朝早く起きてジョギングをするとか、糖質制限をするとか、
本格的なものではないのだ。


ダイエットを始めようと思ったきっかけは、やはりお腹の贅肉だ。
私は、太る際に脂肪は200%お腹につく。
顔につかないからいい、と思われるかもしれないが、
一見人目につかないだけに、つい放置してしまう。

食べることが何よりも楽しみで、辛いことがあっても、
おいしいごはんを食べて寝ればころっと忘れられる、
そんな楽勝で単純で、幸運な人生をこれまで送ってきた。
しかし、何も気にせず生活していた結果、いよいよ私のお腹の贅肉は
たゆんたゆんと波打つレベルになってしまったのである。


これではいけない、と思った。
人間としてここで踏みとどまらなければ、
私のプロフィールはヤセ型から普通、そしてぽっちゃりへと
坂道を転げ落ちるように更新されていくことだろう。
若い頃と違って、痩せにくいのだ。
若い頃と同じ量を食べていても、新陳代謝は衰えているのだ。
これからは、体重を減らす努力を自発的に行わなければ、
私のプロフィールは死守できない。


まず始めたのは食事制限。
第一歩として、朝ごはんをヨーグルトとバナナにした。
これまでは、パンを買い、牛乳とともにそれをお腹に詰め込んでいた。

しかし、美味しいものは大抵体に悪い。
私が好きな食べ物は大抵カロリーが高い。
実際、食パンにチーズをのせて焼いたり、甘ったるいあんドーナツを食べたりしていた。
また、昨日にカレーを作ったときは、ルーを余らせないべく、
翌朝はカレーライスを食べていたりもした。

これでは太るはずだ。私はアスリートではない、ここまで朝から本気で腹を満たす必要はない。
いや、アスリートでもここまで朝からは食べないであろう。
彼らが摂取するのはタンパク質であろう。
私が摂取しているのは、もっぱら炭水化物と脂質と糖分である。

これではいけない、と思った。

そこで、ヨーグルトとバナナを毎朝食べるようになったのだ。
目盛りが記されている400gのヨーグルトと、4本ぐらい実がついている1房のバナナ。
毎日100gとバナナ1本を朝ご飯として食べるようにした。


結論から言うと、効果は覿面であった。
数週間で3kg痩せた。
拍子抜けするほど、イージーモードであった。
あまりに楽だったので、拍子抜けしたぐらいだ。


実は、ヨーグルトバナナダイエットを始める前に、
朝ジョギングとか、ヨガとか、腹筋とか、そちらに手を出していた私。
しかし、飽きやすい私にそんな重労働が耐えられるはずもなく、
逆に腰を痛めてしまう始末であった。
腰が痛いから運動をしない、腹筋をしない、動かない、そして肥える。
私はスタートラインから間違っていたのだ。


ヨーグルトバナナダイエットは継続して、
現在は晩御飯の食べる量を減らすことに着手している。

これまでは必ずご飯2杯食べていたものを、泣く泣く1杯にとどめたり、
肉や唐揚げが大好きでずっと食べていたのにもかかわらず、
現在は泣く泣く野菜と魚を意識して食べるようにしているのだ。

間食もほぼ絶滅状態だ。
元々、みるみるうちに内容量が減っていくスナック菓子に失望していたため、
そういった類には手を出さないようになっていたのだが、
コンビニエンスストアでことあるごとに誘惑してくる
シュークリームやアイスクリーム、
中華まんにも最近は見向きもしないようになってきた。

レジ袋の有料化も、もしかしたら私をダイエットへと加速させる
一因になっているかもしれない。

食事制限をして、ダイエット成功への道を突き進んでいる。
実に素晴らしい。

しかしたまに思うのだ。
食べることに制限をかけた私の、楽しみは何なのだろうかと。
体重を減らしている代わりに、ストレスを贅肉として溜め込んでいやしないかと。

今の生活が当たり前になったとしたら、
いざ辛いことが私の前に現れたとき、私はどうやってそれを乗り越えるのだろうか。
プロフィールは更新せずとも、生き方や立ち直り方をアップデートしなくてはならないのだ。

まだ、『その時』は来ていない。
私は、今のうちに準備をしておかなければならないと分かっていながらも、
アップデートから逃げ続けている。