あまりに真面目すぎる1話、2話に比べたら、
『白い影』3話は幾分かツッコミどころがあって、感想を記すって面では助かりますね。
いや、3話も真面目な話なんだけど。
まずね、3話は倫子への負担がやばすぎだろうと。
夜勤時に宇佐美繭子が男に刺されて入院してきてその対応。
これがもうヘビー。
やたら八つ当たりしてくる(物理的にも精神的にも)宇佐美さんもどうかと思いますが、
それに加えて幼馴染の次郎の迷惑のかけっぷり。
そして直江先生や石倉さんからの
ふくれっ面&ほっぺに飴玉入ってる?攻撃。
もうこれ看護婦としての力不足とか
そんなことじゃねえよ。
人間としてできすぎだ倫子。
河原で泣いちゃっても仕方ないよ。
「こんな顔した川もあるんだ…」「川は友達なんです☆」「(先生がボートに)乗せてくれるんですか?」
とか天然ポエムぶちかましても許されるよ。
というか、現実主義者だけど
ロマンチストのポエマー直江先生だから
その天然ポエム発言も
トゥクン要素として受け止めてもらえるんだよな。
これが他の人なら
「可哀想に…働きすぎて疲れてるんだな」
と同情される案件だと思う。
あと直江先生は元々倫子に好意持ってて、何かと気にかけてるから。
ツンツンしつつ優しさは
もはや隠しきれていない直江先生。
もはや室井さんは抜けて完全に直江先生そのもの。
すごいぞ中居くん。
それを引き出すスタッフや共演者もすごいぞ。
このドラマってあまり説明しないんです。
直江先生と宇佐美さんの裏の関係だったり、
美樹子さんと小橋先生が話しているのを見たときの高木さんの心情だったり、
「自信を持てばいい。いい看護婦じゃないか」と直江先生から言われたときの倫子の気持ちとかね。
でも、微妙なまなざしの揺らぎであったり、
表情の変化だったりで視聴者に伝えてる。
視聴者の判断に委ねてる、信頼しているというのかな。
え?いつからそんなことに?
は?何でこんなことすんの?
と混乱する展開もほぼ無い。
当たり前のように見えて、
これってすごいことだと思うんですよ。
ようできとる。良う出来たもんや。
宇佐美繭子を特別個室に入れるために、
次郎を追い出す。
ここから次郎の小橋先生への感謝の心と(入院代たてかえるって、あんた聖人ですか)、何で俺いきなり追い出されたんだ?からの宇佐美繭子入院を知っての納得感。
スキがねえよな。毎回言ってるけど。
3話の最後、直江先生と二人で
川原で寝そべりデートしてるときに
あまりのブラック勤務と心労がたたって意識を失ってしまった倫子。
そりゃそうだ…そりゃそうなるよ…。
いくら直江先生が気にかけて
何かと励ましても回復追いつかんよ…。
で、病院から「宇佐美さんがいなくなったの!」という携帯電話へのコールを
倫子の代わりに聞き届けたあと、
ピッと切ってポケットにぶち込み、
倫子を抱きかかえて颯爽と運んでいく直江先生…。
からのータイトルバック!!
真夜中のナイチンゲール!!
キャーー!!
カッコイイーー!!
キャーー!!!
っておい!
直江先生どこまで運んでいくんや!
川原からどこまで運んでいくつもりなんや!
というかお姫様抱っこで
ズンズン坂登っていくのエグい!
倫子が仮に体重30kgだとしてもツラい!(絶対違う!)
筋トレ!
もはや負荷かけた筋トレやこれ!!
4話では、直江先生の住んでるマンションの部屋で休む倫子が冒頭で映るんですよ。
いやいやいや、そこまで運んでいったの…?
大丈夫?
目撃された不審者だと疑われない?
青空輝く真っ昼間だったんすけど…。(いや夜でも怪しいか…)
明らかに連れ込み案件よ?
と、心の中でクエスチョンマークといろいろなツッコミがポンポンと湧き出てきて、
しばらく放心していました。
子供の頃は素直に
きゃーかっこいいー!やれたんですけど、何十回も見ているうえにスレた大人になると、つい突っ込んでしまいました。
まあ…ドラマだから!
ドラマだからこれ!!
こまけぇこたぁいいんだよ!
ドラマだから!!ドラマ映え!
ドキュメンタリーじゃねえしなこれ!
パズーだってシータ救出のために異常なほどの身体能力発揮していたしな!!
そういうもんなんだ愛のパワーってやつは!
何にせよ、4話の引きはとても強い!
タイトルバックへの流れの演出は
神だったと思います!