The King with Donkey Ears

ドラマ視聴素人の感想置き場。自分のために書いてます。

手紙を書く一日

27日から『マー姉ちゃん』と『純ちゃんの応援歌』の再放送が
それぞれBSプレミアムNHKで放送開始となります。

NHKをみていると、何やらナビ番組がチラホラとあるようで、
この待遇はどういうことなのだろう、と
おしん』『はね駒』『澪つくし』『あぐり』を見てきた私は訝しげに眺めています。

私が気づかなかっただけで、この4作品も
放送開始前にナビ番組が放送されていたのでしょうか。

おしん』は同窓会や特集番組がありましたし、
他作品も出演者の方々がSNSやテレビやラジオなどで触れてくださっているのですが、
それにしても今回は異様です。
ちょうど枠があいていた、ということなのでしょうか。
何とも解せませんね。

正直に言えば、4作品も今回と同じような
ナビ番組や新撮のインタビューなどが見たかったという、
ある種の妬みに似た感情なのですが、
今更そんなことを言ってもどうしようもありません。残念です。

しかし、『マー姉ちゃん』と『純ちゃんの応援歌』は楽しみにしています。
おしん』を見ていたときから、
「『マー姉ちゃん』の田中裕子はイキイキしていた」との声を
チラホラと耳にしていたからです。
おしん』で田中裕子さんの演技に魅了された者とあっては
チェックしなくてはならない作品でしょう。

また、脚本が『3年B組金八先生』の小山内美江子さんとあらばなおのことです。
マー姉ちゃん』は1979年の春、『3年B組金八先生』が1979年の秋にスタートですから、
金八先生より以前の脚本力というものを拝見できる機会というわけです。
ナビ番組を見ていたら、どうやら乾先生役で有名な森田順平氏も出てくるということで
私の期待度は更にアップしています。
楽しいドラマだといいですね。

純ちゃんの応援歌』も、まずキャストの段階から興味深いです。
山口智子さんのデビュー作、唐沢寿明さんも出てくる、
高嶋兄弟も出る、生瀬勝久さんも出る、藤山直美さんも出るとあっては
確認せざるを得ません。

時間帯的に夕方16時過ぎからというのは
リアルタイムで見るのは難しいですが、
なんとか録画で追っていくしかありませんね。

あの時間帯は相撲中継や国会などが挿入されて、
放送日程が飛び飛びになりがちなのが視聴完走には難儀なところです。
マー姉ちゃん』のあとに『純ちゃんの応援歌』を
放送してくださればよかったのですが、こればかりはどうしようもないことですね。
放送してもらえるだけありがたいことだと思わなければいけません。
自分が生まれる前のドラマ、見たことのないドラマを見る機会を
与えていただけたことに感謝します。


何にせよ、『あぐり』後の心の穴を埋めてもらえるような
そんな楽しいドラマであることを願っています。




今、手紙を書いています。

私はこれまで、ブログやTwitterでいびつな文章を垂れ流してきました。
それはあくまで自分のためであり、他人に読んでもらうことを
前提としたものではなかったのです。

しかし、手紙というのは、誰か特定の人宛に、
伝えること前提で書くものです。
そのため、これまでのように好き勝手に自分の心の一部を
好き勝手に切り取ってこねくり回して形成する文章ではいけないと思いました。

どんなに熱い心を伝えようとしても、読むであろう人に伝わらなければ
その手紙は何の意味も持たないものへと堕ちてしまうからです。

まず、わかりやすい文章で、押し付けがましくない
ちょうどいい温度を保たなければなりません。

これがなかなか難しい作業です。

伝えたいことは山ほどあります。
しかし、煮えたぎった温度のまま相手に送りつけても、
それはただの漢字とひらがなとカタカナの集合体でしかなく、
独りよがりの自己陶酔文として完結してしまうのです。

書いては読んで、推敲して
更に付け足して、推敲して、延々とその繰り返しです。

読みやすさとちょうどいい温度を意識して手紙を書くことは
もちろんはじめての経験です。
書いていて頭が痛くなり、ラムネなど糖分を取ったり、
小休憩をはさみながらでなければ、フラフラとしてしまいます。
これまでいかに他人に伝えようという意識が希薄であったかを痛感します。


できる限り客観性をもって、自分の書いた手紙の下書きを推敲しながら
私は様々なことを感じました。
私の文章は、どうしてもどこか上から目線の空気が漂った生意気なものであるということ、
そして無駄なものがどうしてもくっついたメタボリックなものだということです。

どんなに意識して途中で立ち止まりながら文を紡いでも、
自己陶酔の熱を感じてしまいます。
これはもはやクセになっているのかもしれません。

手紙を書き終えるまでに、私の文章はメタボリックを解消できているのでしょうか。
それとも、さらに熱を増し、肥満体型になっているのでしょうか。
おそらく後者でありましょう。


せめて、自己陶酔を隠すよう隠すようにつとめること、
今の私にはそれぐらいしかできそうにありません。

手紙の相手へ。
私は決して上から目線でこの手紙を送ったわけではないのです。
むしろ、心の熱をすべてその手紙に移し取り、貴方に伝えたいという
純粋で透明な気持ちと、後先考えない愚かな勢いゆえのことです。

手紙にはそんなことを書けないので、
ここにその弁明を記しておきたいと思います。